レッカー作業の手順について

車が動かなくなった、脱輪した等の場合はレッカー車を使ってのレッカー作業となります。

レッカー作業の手順としては主に3つの手順があります。1つは安全確認と現場確認です。交通量が多い道路の場合には車両の移動、現場で誘導する人員の配置が必要になる場合があります。

また、交通量が少ない場合でもガケや田んぼなど作業を行う環境に合わせて機材の変更が必要になることもあります。2つめはクレーンなどで牽引する用意をします。

車には牽引用のフックが備え付けられている場合が多いですが、バンパーを社外品に変えていたり、車高を極端に落としている場合には牽引中にボディに傷がついたり、バンパー等が破損する恐れがあり、所有者に予め許可を得てからの作業となることがあります。

3つめは実際に牽引しレッカー移動できるようにします。車は1トンから2トンの重さがありますが、レッカー作業用の機材は車の大きさに合わせて適切なタイプが用意されます。

引き上げる手順としては引くタイプか持ち上げるかで変わってきますが、普通乗用車の場合は横転していない限り引くことが多いです。ただし、脱輪の状態によっては車内にワイヤーなどを通して屋根を引き上げることになる場合もありますが、フレームの歪みなどもありえるので極力避けることが多いです。

レッカー作業で多いのが事故の現場ですが、交通量が多い場合などには人命救助が終わりしだい、牽引よりも引き上げ作業を優先することが多くなります。